【遊劇舞台二月病『Round』】転げ落ちていくRound 【泉寛介(baghdad café 脚本・演出)】
生活保護ケースワーカーのルポルタージュを見ているような演劇だった。 演劇的な工夫として、主人公をパチンコ依存症という設定に置き、そのパチンコの「演出(リーチ中ア…
space×drama2007より続く『劇評・感想ブログ』を、今回のspace×drama○ でも開設いたします。space×drama○上演作品への様々な視点からの感想を載せていきます。
■劇評・感想ブログの対象公演一覧
無名劇団 5月12日(金)~14日(日)
匿名劇壇 5月18日(木)~22日(月)
コトリ会議 5月26日(金)~29日(月)
満月動物園 6月9日(金)~11日(日)
May 6月17日(土)~19日(月)
遊劇舞台二月病 6月23日(金)~25日(日)
生活保護ケースワーカーのルポルタージュを見ているような演劇だった。 演劇的な工夫として、主人公をパチンコ依存症という設定に置き、そのパチンコの「演出(リーチ中ア…
今回の二月病はギャンブル依存症に向き合い、延いてはその奥に潜むIR推進法案を二月病なりにどう受け止め、どのように多岐にわたる依存症に苦しむ人たちに寄り添えるかを…
いつもMayを見る中盤の頃に「長い」と感じる。 2時間で終わった試しがない。 以前は3時間を超えることだって在った。 だが内容を振り返ると不要なシーンはほとんど…
こんにちは Micro To Macro の石井です。 遊劇舞台二月病さんの「Round」を観劇しました。 社会派と呼ばれる二月病さん。 若手と呼ばれる劇団だと…
こんにちは Micro To Macro の石井です。 Mayさんの「ハンアリ」を観劇しました。 Mayさんの作品は もう何作観たの分からない位たくさん観ていま…
こんにちは Micro To Macro の石井です。 満月動物園の「レクイエム」を観劇しました。 スペドラ記念すべき第1回目に出演した2劇団 鹿殺し丸尾くんと…
まず自分たちの話で申し訳ないが。 スペドラに三年連続参加した。 その三作品とも「無名稿」で挑んだ。 「無名稿」は近代文学を翻案した作品群。 当然、先行文献があり…
昨年の最優秀劇団になり、今年は協働プロデュース作品として参加したため、スペ・ドラのトリを勤めることになった遊劇舞台二月病なのだが、いい意味で若手らしいとんがった…
「今回ラストはハッピーエンドなんですよ」 脚本演出の中川さんはやたらと強調していた。 全く信じてはいなかったけど。 若い時には僕も、先輩方から感想を言われても、…
戒田さんの作品はずっと不思議な世界だった。 氏にどういう始まりがあって、どんな作品に影響を受けて、どうやって今に辿りついたのだろうか? ありきたりの単語で申し訳…
観劇していて独特の浮遊感がある。遊離感と言ってもいい。言葉との距離感に独特なものがある。それは、物語と言葉であったり、俳優の身体と言葉であったり、さまざまなモノ…
物語の力を信じている。物語に対してここまでまっすぐに信じている作劇を久しぶりに観たような気がします。 演出は基本的にモノローグ(独白)の応酬によって構成されてお…
同郷を持つ同胞にも関わらず、対岸同士のような関係をいくつかの軸で見せられる。在日コリアンと朝鮮半島にいる韓国・朝鮮人、在日1世と2世、そしてジョムンとフィソン・…
コトリ会議の山本です。 遊劇舞台二月病「Round」観劇しました。 とても辛い劇でした。 登場人物たちの置かれている状況が、どれも辛いものでした。 そして音と明…
どうも、ステージタイガーの白井宏幸と申します。 演劇に関わっている人間が劇評を書くのは、まさに諸刃の剣ということで、慎重かつ大胆に。 前半、僕は眠りに落ちてしま…
金さんの握手は、強い。 初めてお会いしたときからずっと。 私は握手する度に思う。 負けじと握り返すこの手に、 同じだけの強さが宿りますようにと。 その強さとは、…
May『ハンアリ』 海を渡って日本にやってきた家族。その3世代にわたる歴史を背景にして、朝鮮からの白い壺を集めて、やがて、小さな個人美術館を作ることになるチョン…
見終わったあと、内容的に少し重い気持ちもあったけれど、希望のような感情が心に残った。大きな要因は物語のラスト、本堂ホール奥下手の窓が開け放たれて劇場が外の空間と…
若旦那家康さんからコトリ会議は全員東京公演中なのでピンチヒッターで観劇ブログ書いて欲しいと言われ満月動物園「レクイエム」を観劇。 リアリティライン、それは簡単…
皆! 今! シアトリカル應典院で! 劇団Mayが公演してるぞ! 上演時間は2時間ちょっと! 2時間 ちょっとって! 長いぞ! 長い! 体感時間も長いぞ! 長い!…
朝鮮から日本に渡ってきた少年の一代記。 実際には親から子へ、子からその子、その孫へと綴られていく物語です。 「ハンアリ」を観ながら映画「アンダーグラウンド」が僕…
2006年に上演された伝説のホラー演劇、OFFICE SHIKA PRODUCE「山犬」を元にアレンジを加えた本である。 「山犬」は以前映像で観たことがあった。…
この物語は親鸞の弟子である唯円と遊女かえでの恋の物語である。 しかし、状況が二人の関係性を複雑なものであると誤解させていく。 物語終盤になるにつれ、ジリジリと明…
なんとも不思議な時間を過ごした。 観劇中に何度も「あっ、、、、」と思わされた。 見事に手の平で躍らされた。悔しいが心地よい。 作品の中には、多くの人間でないもの…
とても残念な作品になった。これは戒田さんにとっても、劇団にとっても画期的な野心作なのだ。新しいチャレンジを提供してくれた「鹿殺し」の丸尾丸一郎の台本を、生かしき…
満月動物園と鹿殺し、丸尾丸一郎氏の脚本を満月動物園が総力を結集して舞台化する夢のコラボである。 元ネタの監禁ホラー劇『山犬』は未見だが、女性率の高い満月動物園へ…
山本さんの事だ。 少なくとも僕が知る限りで関西小劇場でメガネをかけてずっと笑顔の人は変人しかいなかった。 実は久しぶりのコトリ会議さん。 感想を一言で、と問われ…
実は匿名劇壇さんは初めてになる。 その評価も届いてきて、メンバーの人たちとは出会うのに、全くタイミングが合わなかった。 そんな事はたくさんある。 劇場に入るなり…
『戒田さんへの愛と感想ブログについてのあれこれ』 最初に申し上げますと、今回の満月動物園さんの公演と、うちのアイホールの公演の日程がどんかぶりでして、どうあがい…
こんにちは。Micro To Macro の作・演出をしています石井テル子です コトリ会議さんの 「あ、カッコンの竹」を観た感想です。 コトリ会議さんはもう何度…
この薄暗い舞台がいい。舞台正面へと突きだしているような2本の竹もいい。暗さは、夜の竹藪が舞台となる芝居だから当然そうなるのだが、それにしても、暗い。役者たちの顔…
日常的な朝の台詞が際立って、とても切なくて美しく愛おしく見えた。それはその他の不条理な人物やシーンだったり、竹やぶの暗さだったり、死のにおいが漂う暗い世界にフッ…
ステージタイガーで代表をやっているhigeです。 作家でも演出家でもないので、観劇の感想を書くのは得意ではないです。 そんな人が書いている文章なので気軽に この…
客電が消える間際、板付きの演者たちがゾロゾロと登場する。 いつものコトリ会議のオープニングだ。 毎回の公演で着実に力を付け、伸び悩みを全く感じさせない優良な中堅…
こんにちは。満月動物園で演出をしております戒田竜治です。 コトリ会議さんの『あ、カッコンの竹』を拝見しての感想です。 * 理不尽がサラリと流れる舞台でした。気に…
山本正典さんの出ている舞台を初めて観たのは、劇団八時半の「むかしここは沼だった。しろく」だったと記憶している。繊細で危うく、鈴江さんの戯曲に抗うような佇まいが印…
匿名劇壇さんのホームページを拝見するとこのような記述があった。 〝作風はコメディでもコントでもなく、ジョーク。自分たちの身近にある出来事を、自分たちをモデルにし…
匿名劇壇さんはもう何回目がわからんくらい観ています。 今作「レモンキャンディ」は、先ず劇場に入ると流れてくる粋な音楽でテンションが上がり、舞台美術を見てうわーっ…
匿名劇壇の皆さんが東京公演中で、コトリ会議さんの公演が見れないということで、感想ブログ、代打に来ました。突劇金魚のサリngROCKと申します。匿名劇壇『レモンキ…
演劇作品を観るときにいつも演出、脚本、俳優、スタッフワークなどの区分に分けて創作側の技術の面から観る。本作品はある程度以上の基準にどれもが達していて、気持ちよさ…
コトリ会議の制作的なことを一番考えている今回は俳優の若旦那です。 匿名劇壇の次に劇場入りしてます、今週はコトリ会議です。 だからって自分の本番前だからそこに集中…
Micro To Macroの代表をしております石井テル子です。 スペドラの感想を書いていきます。 はぁ・・。 無名劇団さんの「無名稿 出家とその弟子」を拝見し…
ステージタイガーで代表をやっているhigeです。 作家でも演出家でもないので、観劇の感想を書くのは得意ではないです。 そんな人が書いている文章なので気軽に 匿名…
地上と音信不通になり、彼らは絶対に生き延びる事はできなくなった、というお話の大前提は、このお話自体からサスペンスを奪っている。この芝居は故意に生き残りを賭けたサ…
匿名劇壇、観るのは実は初めてで。過去に舞台でご一緒したニシノくんがいることくらいしか知らない。あと名前がウチとやや被りで、迷惑してんだろうな、でもお互いさまだよ…
外注スタッフに鉄壁の布陣を敷いた匿名劇壇の新作は、地上10億kmの上空から落下中の飛行船の一船室を舞台に描かれたシチュエーションコメディ。 匿名劇壇流に言うなら…
こんにちは。満月動物園で演出をしております、戒田竜治と申します。 このスペドラの劇評・感想ブログという企画はなかなかに過酷なところがあって、自分の作品の製作中に…
お世話になっております。 無名劇団「無名稿 出家とその弟子」を観てきました。 出家とその弟子、という作品のことを知らなくて、これを気に読んでみようとしましたが、…
コトリ会議の一劇団員ですが作家でも演出家でも代表でもないですが、私が書きます。すいませんね。 無名劇団を観るのはスペドラでだけで3度観ているのですが、年々成長を…
宗教劇と聞いて、なんとなく身構えて観劇したものの、実際観てみると「善鸞」、「唯円」という2人の僧の悩みを軸にした青春恋愛メロドラマという感じで、思ったより親しみ…
無名劇団さん、初観劇。 宗教文学をベースに大胆なアレンジ。 おもしろい本だと思いました。 感心するのは、劇団のみなさんお若いのに、こんな深遠なテーマを選ばれたこ…
膨大な原作を上手くアレンジして、ポップで華やかな舞台に仕上げた。僧侶と遊女の恋、なんていう禁断のドラマなのだが、この地味な宗教劇を、古くさい話と思わせることなく…
舞台監督・CQ/ツカモトオサムです。 今年のスペドラ○も舞台作品の感想を述べさせて頂く。 3年連続出場の無名劇団の新作は、文学翻案シリーズ「無名稿」の3本目。 …
ステージタイガーで代表をやっているhigeです。 作家でも演出家でもないので、観劇の感想を書くのは得意ではないです。 そんな人が書いている文章なので気軽に この…
こんにちは。満月動物園で演出をしております、戒田竜治と申します。 無名劇団さんの『無名稿 出家とその弟子』を拝見しての感想です。 無名劇団さんを拝見するのは3度…
space×drama2007より続く『劇評・感想ブログ』を、今回のspace×drama○ でも開設いたします。space×drama○上演作品への様々な視点…