【コトリ会議「あ、カッコンの竹」】「メガネをかけて笑っている人は変人」【May 金哲義】

スペースドラマ

山本さんの事だ。
少なくとも僕が知る限りで関西小劇場でメガネをかけてずっと笑顔の人は変人しかいなかった。

実は久しぶりのコトリ会議さん。

感想を一言で、と問われたならば簡単。
「怖かった」

僕が「怖い」と思う直球だったからだ。
暗かったからじゃない。
謎だらけの空間や、カニバリズムではない。

僕は「コミュニケーションが取れるかどうかが定かではない存在」が一番怖い。
「コミュニケーションが取れない」のも「取れない」というコミュニケーションだから怖くない。
「取れるかどうかが定かではない」が一番怖い。
その存在として「悪魔のいけにえ」のレザーフェイスだ。(第1作目のみに限る)

今作品の[野お母さん]の登場のタイミングは「悪魔のいけにえ」のレザーフェイス初登場と同じだった。
しかし山本さんにその感想を話しても「悪魔のいけにえ」は未見との事。
そして[野お母さん]の「コミュニケーションが取れるかどうかが定かではない」のもレザーフェイスそのものだ。
しかし山本さんにその感想を話しても「悪魔のいけにえ」は未見との事。

それが嘘でなければ、やっぱり[変人]なんだと思った。
初めて山本さんを見たのは[役者]としてだった。とても安心を演じれる人だと思ってたんだけど…。

匿名劇壇さんの作品と同じく、出演者の皆さんの世界観の統一が素直に凄いなぁと思った。
公演前でもなく、時間があれば、実はもう一度観てみたかった。
怖いけど。

恐怖を演出できるって憧れる。

ただ。
今作品は僕は、若旦那さんのビジュアルに唖然となって、冒頭の五行くらいを聞き逃していた。

こんな作品を書けるような大人になりたかったな。