【無名劇団『無名稿 出家とその弟子』】観た感想【hige・ステージタイガー】

スペースドラマ

ステージタイガーで代表をやっているhigeです。
作家でも演出家でもないので、観劇の感想を書くのは得意ではないです。
そんな人が書いている文章なので気軽に

この劇団は初見です。
昨年度いっしょにスペドラ参加したので皆さんのことは知っています。作品を作るためのメンバーがベテランから若手までいるいい劇団です。楽屋の空気がいい(笑)。ってことまでは知ってました。
今回やっと観れました。

親鸞、その弟子や息子などが「教え」というものに対して自分を戒めたり、する話だと感じました。特に女性に対する考え方についてを軸に置かれていたと思います。
「廓」という色町でおこる人間模様を描いていたと思います。

感想を一言でいうと、きれいでした。

舞台がきれいに仕上がっていました。シンプルですが丁寧。そしていいアクセントがある舞台美術でした。

照明もきれいでした。カラフルなパーライトでの地あかりの作り方、あかりに人が出たり入ったりすることでいい雰囲気が出ていました。バック気味な照明をうまく使って神々しさを出していたり、シンプルな灯体の数ですが大変工夫されていました。

小道具の傘やちょうちん、舞台と融合してました。布を工夫して世界観を表していたところもきれいでした。ムーブメントで見せるところがいい感じでアクセントになっていました。

音楽は、激しい曲(ロックやパンク的)を選んでおり、狙いもあったかもしれませんが
合ってたり合ってなかったりなんて考えながら聞くことになったので、僕にはちょっとした作品に入るノイズになることもありました。

シナリオや演出は、個人的な解釈ですが、作品構成としてはオオソドックス。
動きを見せる演出 → ストーリー → 見せ場的なよくある見やすいきれいな構造でした。
導入はすごく印象的、序盤から中盤にかけて少し置いて行かれて、後半山場からは釘づけになりました。
個人的には、難しい単語や設定も興味のある内容かつ、多少の歴史的知識がある状態での観劇だったので楽しめましたよ。

この観劇後、僕が感じて持って帰ったものは、
小さな疑念の種が大きくなり取り返しがつかなくなる。
それもまた運命。人を信じることにしようという決意。
でした。

あと、島原さんかっこよかったということも補足しておきます。