【May「ハンアリ」】を観た感想 【Micro To Macro 代表 石井テル子】

スペースドラマ

こんにちは

Micro To Macro の石井です。
Mayさんの「ハンアリ」を観劇しました。
Mayさんの作品は
もう何作観たの分からない位たくさん観ています。
これまでの作品でもそうでしたが、
今回の「ハンアリ」でも私は打ちのめされました。
そうですね。毎回、打ちのめされるのです。
でもそれは「痛み」を伴わない殴られ方で、勿論作り手側の金さんや劇団さん側にも
そんな意図はきっと全く無く、ただただ、実存した一人の人物を描いているのに、私の胸をドーンと叩いてくるのです。
民族の問題、戦争とその時代と、戦後と。一生のうちに経験するには多過ぎるじゃないかという出来事がたくさん起こります。こんなにたくさん起こらなくていいじゃないかよ!と思います。でもそれは本当に起こってきたことで、そしてそれらを乗り越えてきた本当にそこに居た人たちの物語で。なので紛れもない「真実」にまず揺さぶられるのです。が。が!
でも、Mayさんを観て一番思うことは、そこじゃなくて
きっと、そこで生きた人の「想い」が一番心に残るから打ちのめされるのだなと。
すごく単純なことかもしれないのですが、あれだけ膨大な時代背景を描きなら、且つ、それをきちんと浮き上がらせていくというのはやはり作品として凄いなと思うのです。
打ちのめされるって表現は良くないな。
私たちに、さぁ。こんな想いの人達がいたんだってよ、これから先の時代を
これからの未来を君ならどう生きるよっー?て、そっと言うてくれてるような。
絶対こうやで。でもなく、この先の君たちはこんなに自由だよと笑って言ってくれてるようなそんな気持ちになるのです。
その温かさに涙が溢れてしまうのかなと。
いつもそんな気持ちで劇場を後にするのがMayさんの作品だと思います。