【満月動物園「レクイエム」】 『戒田さんへの愛と感想ブログについてのあれこれ』【無名劇団 島原夏海】

スペースドラマ

『戒田さんへの愛と感想ブログについてのあれこれ』

最初に申し上げますと、今回の満月動物園さんの公演と、うちのアイホールの公演の日程がどんかぶりでして、どうあがいても劇団員一同拝見させていただけそうにありません。戒田さんには平素大変お世話になり、また、劇団員の笹川さんに、うちの公演にご出演いただいたにも関わらず、このような不義理、本当に申し訳ございません。
毎度毎度満月さんを見に行けない私。戒田さんに「島原はうちを見に来ない宗教にでも入ってるんか?」と言われますが、そんなはずはございません。無数の因果が私の行く手を阻んでいます。次回こそ必ず…!

戒田さんは私が尊敬する演劇人の一人です。働きながら芝居を続けること、しかもこんなに長く続けること。容易であるはずがありません。現に戒田さんはめちゃくちゃ仕事が早いのです。こんなにたくさんなスペドラの企画をまとめ、最後のスペドラに誰よりも貢献なさったのは実行委員長の戒田さんです。その苦労を感じさせずてきぱきとこなし、いつ寝てはるんやって感じでした。
仕事をせずに芝居一筋でやってる方は、それはもうすごい覚悟で続けてらっしゃいます。ですが仕事をしながら本気で作品作りを長きに渡りなさっているのも、並大抵のことではありません。私もOLになって一年以上経ちますが、特に本番の次の日の仕事とかもう死を感じます。これをずっとなさってきた満月代表のかいださん…

本当に本当にありがとうございました。

と、戒田さんへの愛を語った私は、この満月さんを見ることができず空白にしてしまうこの1回分の更新を使って、「感想ブログ」についてのあれこれを書こうと思います。

私は感想ブログを書くのが苦手です。
と言いますのも、人それぞれの感じ方がありますので、
私のような小娘(?)が先輩方の舞台を拝見して偉そうに公式のブログで気ままな感想を露呈するなんて、私にとっては全裸になるほど恥ずかしいのです。
そんな気兼ねせんでも…と思いはるでしょうが、私は極力波風を立たせずに生きたい人間ですので、見た芝居の感想は良いことしか基本書きませんし、というか良いところを盗もうと必死ですし、それでももしどうしても気になる点があったとしても、アーカイブとして残る媒体では言葉を選んで書きます。
「嘘だろお前、去年散々暴れてたやんけ」「どうしたんだよ島原、去年みたいに暴れてくれよ」とお思いの方もいらっしゃるかと思いますので、去年の一件をご説明します。

南河内万歳一座さんのおもてなしの精神を勝手に真似て、劇団員総出で客入れをしているという私たちのスタイルに対して、大熊さんが良くお思いにならず、「(抜粋)僕は「劇団」というものと「スペドラ」に思い入れが強い方なので、協働プロデュース団体がこんな意識で公演をしているのが、本当に残念だった。」
と、感想ブログにお書きになったことに対して、私個人が(劇団ではありません)むっちゃ反論したという話です。

果てはご本人に『「劇団」への思い入れも「スペドラ」への思い入れもあなたには負けていないつもりです。貴重なご意見ありがとうございました。』というメールを送り付けた私。
数多の大熊さんのファンを敵に回し、この一件で「島原は気が強い」というイメージを形作り、会う人会う人に「島原さんってあの島原さんですよね…?」と聞かれ、今考えたら超恥ずかしい、誰得かよくわからない事件になりました。
今振り返ったら、私らがもっと誠意を見せた完璧な客入れをしていれば、作品の質がもっと高ければ、大熊さんがそうお感じになることもなかったでしょうし、私たちの側がベストな状態であったのかと考えると、即答で「ハイ」とは言えません。

当時は、もし飲みに行ってもグラスかち割れるほどの乾杯しかできんと思っていましたが、今となってはなんかもう色々恥ずかしい。そんな感想ブログの思い出です。

そんなこんなでかいださんへの愛と、感想ブログのあれこれをしたためました。
スペドラ後半戦、大先輩方の舞台、そして昨年の優秀劇団の公演と続きます。大クロージングトークまでお楽しみに!

無名劇団 島原夏海