【コトリ会議 「あ、カッコンの竹」】観た感想【ステージタイガー hige】
ステージタイガーで代表をやっているhigeです。
作家でも演出家でもないので、観劇の感想を書くのは得意ではないです。
そんな人が書いている文章なので気軽に
この劇団は初見です。
温かい空気の楽屋で、和んだ感じで公演を作っている感じがうかがえました。
ストーリーは、樹海でおこるお話で、静かな芝居でした。自殺願望の人がいっぱい出てきたと思ったら、宇宙人も出てきて、もう本当に何考えてるんだワールドでした。
つまり面白かったってことです。
感想を言う一言でいうと「綺麗なおかしなお芝居」でした。
舞台美術が竹をイメージした感じの抽象デザインできれいでした。材質が細いのでどうしても揺れるのですが、もう思い切って揺らしまくったら竹林のそれになるんじゃないかとずっと考えていました。
あと音響さんが上手面に座っていて実際オペレーションが見えるし、なんなら大事なシーンは小道具的な音響使っているし、小さい音の楽器をいい感じでお客さんに聞かせてるしで洒落乙でした。
薄暗い感じを出すために照明は終始暗めだったように感じます。素敵な雰囲気。広がりを感じることができました。
とりあえずこの舞台セット演出の考えがあってじゃないと成立しない。なんせ舞台空間はほとんど木の枠があるので、役者の動きが制限される。だからこそいろんなシーンが作れたり舞台前と舞台奥の感じがうまく出たりしていたと思う。
とにかく展開が、面白く、静かなくせに、非現実的な要素、コミカルに見せたキャラが出てくるのにそういう要素はなく。どう表現していいのかわからないですが、最後まで釘図けでした。
野お母さんがいい仕事してました。
僕の中では「ウイングフィールド芝居」というジャンルがありまして、それに当てはまる作品だったと思います。
この観劇後、僕が感じて持って帰ったものは、
静かな世界の中でおこる想像を超えた物語をありがとう。
樹海というブラックホール的な場所ではきっとこんなことが起こっているんだな。ふふふ僕は想像もつかなかったです。
終演後、ホットドッグ販売しながら、もし売っているものがハンバーガーだったら売れないなって思いながら「野お父さんのホットドッグです!」と販売していたのはここだけの秘密です。