「アーカイブ×スペドラ」第9回 ~space×drama2011

スペースドラマ回顧録

スペースドラマ 【中の人】が綴るリレーブログ「アーカイブ×スペドラ」の第9回は2011年。

この年の制作者会議、2回目の会議から様相が一変した。
2011年3月11日に発生した東日本大震災が契機だった……被災地復興のために自分たちは何が出来るのか。この時期に寺で演劇をする意味は? etc……。
できることは限られていたが、自分たちの思いだけでも届けたいと千羽鶴を作ることに。ロビーに折り紙を置き、来場者にも開演時間まで鶴を折っていただいた。コトリ会議の山本くんと(当時代表)笠江さん、そしてコレクトエリットのべかおくんと4人で鶴を折りながら座談会をした記憶が残っている。
プラズマみかんからの「幟(のぼり)」の制作の提案を受け、実施。以降、應典院の山門や受付を華やかに彩ることになる。ちなみにデザインから作成まで、発案してくれたプラズマみかんが担う事となる。
広報面では、共通チラシが両面カラーへと変貌を遂げ、共通パス特典に劇団グッズを付けて販売するなどの新たなアイデアも。印象的だったのは、ただの「土」を特典にしたピンク地底人。が、それは「土」の中に「小さな種」を一緒に入れた粋なものだった。
この年、異例の優秀劇団に2劇団が選出された。MayとMicro To Macroである。クロージングトーク、優秀劇団発表の時にいつも明るい笑顔の天真爛漫な大牧ぽるん(激団しろっとそん)が両肩を落としている姿が強烈に記憶に残っている。

(應典院寺町倶楽部事務局 森山博仁)

應典院舞台芸術祭space×drama20011 参加劇団

コトリ会議 『桃の花を飾る』 9月2日(金)~9月4日(日)
ピンク地底人 『ある光』 7月8日(金)~7月10日(日)
プラズマみかん 『わんころが揺れ雲をめぐる冒険』 7月12日(火)~7月13日(水)
コレクトエリット 『カミシメル』 8月2日(火)~8月3日(水)
激団しろっとそん 『彼女に鎌を下ろすとき。』 8月8日(月)~8月10日(水)
MicroToMacro 『ハネモノ/ブルー・ヘブン』 8月19日(金)~8月21日(日)
May 『夜にだって月はあるから』 8月24日(水)~8月28日(日)

◆三者協働プロデュース劇団(優秀劇団)選出:MayMicroToMacro

【中の人】が振り返るスペースドラマ14年!

スペースドラマ【中の人】が綴るリレーブログ企画「アーカイブ×スペドラ」は、スペースドラマを主催してきた應典院寺町倶楽部会長 西島宏、元事務局 城田邦生、事務局 森山博仁の3名が執筆。スペースドラマ14年間を1年ずつ、【中の人】が振り返っていく連載企画です。

次回、第10回は4月14日公開予定。2011年を森山博仁が振り返ります。

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