【私とスペドラ】赤裸々GO! GO! GO!【片岡百萬両】
参加劇団の公演の出演で関わっていた者ですが、気付けば当時主宰をしていた自劇団で2008 年に space × drama ポストパフォーマンス、そして 2013 年には特別招致公演みたいな随分な肩書きをもらって公演をさせて頂きました。盛り上げ役だったら任せて下さいよ的な感じで。
シアトリカル應典院という劇場空間は、色んな劇作に挑戦できる場所だなぁと思っていて、自分自身もこの空間でたくさんの挑戦をさせて頂きまして。他劇団の作品を観れるのも大きなメリットでした。
常に若干外れたポジションからの参加だったような僕でしたが、そういえば迷惑もかけた。当時のリレー BLOG 、何故リレー BLOG なんてものがあるのかまだ明確になっていない時代、もう内容がグダグダで、他の作品を褒める為のBLOG なのこれ、となっていた時代。僕は、参加劇団の某フライヤーが「しょうもないぜ!こんなデザインで観たいと思う客なんているのかい!?」みたいな発言をして、うっかり先方を怒らせて、事務所まで呼び出されて、先方と喧嘩にもなって運営に迷惑をかけました。なぜか僕が投稿した BLOG の記事をプリントアウトした用紙がご大層に事務所の机の上に置いてあって。「ここは職員室ですかぁああ!」って……キレたなぁ。今のような SNS での炎上商法なんかが出て来るずっとずっと前の話だけど、なんて言うか当時は、グダグダ仲良くやってる企画にイラッとしていたんでしょうね。「アンタらもっとライバル意識もってせんかいな!」みたいな。ガチで喧嘩させてもらいました。事務所が修羅場みたいになっていたな。
だけど、参加劇団のどこの集団もが「うちが一番」くらい思っていてはじめて盛り上がるもんでしょうが演劇祭なんてもんは。……今思えばまあまあ狂ってた自覚はあります。良い意味でも悪い意味でも、そこにはいつも大人がいましたから。僕はずっと子供なわけですし。大人がいなくちゃ運営なんてまとまらないわけですし。迷惑をかけたらごめんなさいって言う子供のつもりだけど。そこまでの過程がね。大事じゃないですかね。だけどそれは今でも間違ってなかったと思ってます。
お世話になった時代に自分が主宰をつとめていた劇団は解散してしまったけど、 space ×drama を通して経験させてもらった事は、記録ではない記憶の部分にとても焼き付いています。
いつの間にか space × drama は気軽に参加できるモノではなくなってきて目指される企画へと成長していて。その頃には切磋琢磨して火花がバチバチ飛び交う良い企画に成長してました。自分としても頻繁にこの企画に参加させてもらう事で得られるモノもたくさんあって非常に感謝しています。
終わりっていうと切なさや虚しさも付いて回るけど、天晴だったな。始まりがあったら終わりもあるし、これだけの歳月を駆け抜けて来たspace × drama は、参加した団体にとっては宝になってるんじゃないか。少なくとも僕にとってはそのようなものだった。どうもありがとうございました。
片岡百萬両・ミジンコターボ主宰
space×drama2007・2008・2010・2013参加
片岡百萬両プロフィール
2004年ミジンコターボ旗揚げ。2014年の解散公演まで全ての公演に出演。ほとんど演出。現在は片岡自動車工業という演劇ユニットを運営。
公演情報
片岡自動車工業vol.2
「名探偵青島青子 -劇場版-」
@梅田HEP HALL
2017年5月19-22日
4月7日21時チケット一斉発売
詳しくは kuruma-man.com まで