【私とスペドラ】スペドラは”出会い”でした【木場夕子】
初めまして。
このたび実行委員として参加しております、Mayの木場(コバ)と申します。
ご縁があって、これまで3度スペドラに関わらせて頂きました。
今回で4度目です。
我々Mayが最初にスペドラに参加したのは「space×drama」2008 。
「チャンソ」という作品でした。
二度目は2011年「夜にだって月はあるから」。
三度目は2012年、協働プロデュース公演「ファンタスマゴリー」でした。
いずれの年も、制作者会議がとても新鮮だったという印象があります。
それぞれに団体としても、作品世界もすでに構築されている皆さんが集まって、
「今年のスペドラはどうしましょうか」
毎年、そこから会議が始まる…。
時間の無い中、何とか皆で集まってのスタートがそこですから。
人によっては肩透かしをくらうというか、遠回りに感じられたりしたかと思います。
私も「そこから?!」と初めは思いましたし。
集まった皆さんも、劇団の代表として参加されてますから、
皆個性があって、それぞれに意見をお持ちでした。
「これはまとめるのが大変だぞ…」と内心思ったものです。
今振り返ってみると、これは應典院さん、そして寺町倶楽部さんの懐の広さではなかったかと。
枠を決めて、それに沿った形にする方が管理する側は楽なはず。
それをあえてそうされなかったのは、あの場での【気付き】や【成長】を大事にされていたからではないかと考えています。
それぞれ集まった目的も、劇団のカラーも、そして1人1人の考え方や価値観が違えども、
スペドラを成し遂げるために同じテーブルについて意見を出し合う、
会議にはその面白さもありました。
自分とは違う合理的な考え方、物事の進め方、そしてプレゼンの上手い方々とお会いし、意見を交わした事は、とても貴重な経験でした。
今回を含め、4度目のスペドラ会議でも同じように皆さんから刺激を頂いています。
自劇団だけではなかなか感じられない事です。
今後もこのような気付きや、他団体との出会いが、何らかの形で残ると良いなと考えています。
今回のスペドラ○を、より多くの皆さまと共有できるよう、関連企画も、自劇団の作品も充実させていきたいと思います。
皆さま、ぜひ應典院でお会いしましょうね!
木場夕子・May
space×drama2008・2011・2012参加
木場夕子プロフィール
1993年劇団メイ(現在のMay)を、座長・金哲義と共に結成し現在に至る。
中性的なルックスで、May作品の世界感を体現する役者の一人。副座長。
次回公演情報
應典院舞台芸術大祭space×drama○参加公演
May’s frontview Vol.37 『ハンアリ』
作・演出 金哲義