【私とスペドラ】人間関係の構築【角居香苗】
スペドラの存在を知ったのは専門学校に通っていた頃でした。あのときはただ純粋に楽しそうな演劇祭!という印象でしたが、去年の春に應典院の職員になって運営側としてスペドラに携わることで見え方が変わりました。スペドラとは、会議に始まり会議に終わる。ものなのではないでしょうか。会議のなかには様々な要素が含まれています。発案、討議、準備、実行・・これらを繰り返しながらスペドラをより良いものにしていこうという試みがみられます。また、同じ目標に向かって各劇団が動くことにより、個々の劇団同士の繋がり・信頼が深まり、個の劇団の上演が連続して行われているという構造ではなく、個の劇団同士が繋がり、ひとつの大きな目標に向かって歩む、深みのある演劇祭になっているように感じます。なによりも嬉しく感じることは、会議を通して各劇団さんの在り方、各個人の人柄。そのようなものを感じ取ることができる瞬間です。人間関係の構築を経る楽しみを改めて感じさせてくれる、そんな素敵なものだと思っております、私とスペドラ。
角居香苗・應典院スタッフ
スペドラとの関わり(2016年から)