演劇祭 space×dramaの集大成! 開催決定!
「space×drama (スペースドラマ)」は、2003年より14年間続くシアトリカル應典院(大阪市天王寺区)にて毎年開催されてきた演劇祭です(主催:應典院寺町倶楽部)。若手劇団の登竜門となる演劇祭として認知されており、毎年選出される三者協働プロデュース劇団(優秀劇団) はその後大きく飛躍してまいりました。 現行形態での開催を本年2016年の開催をもって一旦ピリオドとし、新たな演劇祭のあり方を模索していく中で、明年2017年につきましては、過去の参加劇団が結集しての『應典院舞台芸術大祭 space×drama ○』(おうてんいんぶたいげいじゅつたいさい・すぺーすどらま・わ)の開催を決定いたしました。
演劇公演のみではなく幅広い演劇祭に
長きにわたり若手劇団を「支援する」「育成する」ことに取り組み続けた舞台芸術祭space×drama。参加劇団の中から次年度の「space×drama」の三者協働プロデュース劇団(優秀劇団)を選出し再び公演機会を提供することによって、最長2年間に及ぶ長期の劇団支援を行ってきました。 その集大成となる演劇祭の開催にあたって、そんな14年間に切磋琢磨し合ったspace×drama参加団体から、世代を超えた幅広いメンバーが集い実行委員会を立ち上げました。
『應典院舞台芸術大祭 space×drama ○(わ)』。このタイトルも、和と輪、円形劇場であるシアトリカル應典院における演劇祭に相応しいものとして実行委員会で選定いたしました。 それぞれspace×dramaに思い入れを持った演劇人で、現在すでに活発な議論が行われており、「学び・遊び・気づき」を掲げてきた應典院寺町倶楽部と共に、より多くの方に楽しんでいただける、集大成として相応しい演劇祭を目指していきます。
『應典院舞台芸術大祭 space×drama ○』は、2017年5月10日~6月26日の過去の優秀劇団からなる6劇団による演劇公演を中心に開催いたします。 また、この期間の前も含めワークショップや講座、展示など幅広く演劇をもとにした総合文化祭的な賑わいを創出すべく、現在、実行委員会にて企画中です。(2016.12.20)
■應典院舞台芸術大祭 space×drama ○ 実行委員会
石井テル子 (Micro To Macro) ・ 石田麻菜美(遊劇舞台二月病) ・ 泉 寛介 (baghdad café) ・ 今井桃子 (無名劇団) ・ 戒田竜治 (満月動物園) ※ ・ 金 哲義 (May) ・ 木場夕子 (May) ・ 島原夏海 (無名劇団) ・ 角居香苗(應典院寺町倶楽部 事務局) ・ 竹内桃子(匿名劇壇) ・ hige (ステージタイガー) ・ 中川真一(遊劇舞台二月病) ・ ニシノトシヒロ (匿名劇壇) ・ 松原佑次 (遊劇舞台二月病) ・ 森山博仁 (應典院寺町倶楽部 事務局) ・ 若旦那家康 (コトリ会議) [五十音順] ※…委員長 (2017年1月11日現在)
應典院舞台芸術祭space×drama14年間の歩み
97年、10月第一回目の舞台芸術祭「space×drama97」を開催。平田オリザ氏のワークショップや上海太郎氏の一人芝居、南船北馬一団の公演等、音楽、演劇、舞踏の様々なジャンルの舞台芸術を発表。2000年1月から2月にかけて、第2回目の舞台芸術祭「space×drama2000」を開催。参加した劇団が実行委員会を結成し、公演終了後にトークセッションを行うなど、現在の流れの原型が定まった。締めくくりには、劇団「青い鳥」主宰の芹川藍さんのワークショップ及び、津村卓さんのトークライブを行い、若手とベテランの融合を図った。
2003年に入り、転換点を迎え、それまで、様々なジャンルの舞台芸術を発信する場であったものを、結成5年以内の若手劇団を支援するスタイルに移行。劇団の制作者を育成する機会を設け、関西小劇場が慢性的にかかえる制作者不足を何とか解消していくための一助にしていくための施策となる。
この年から、参加した劇団から、三者協働プロデュース劇団(優秀劇団)※を選出することになり、最長2年間に及ぶ長期の劇団支援をはじめた。
この第2期と呼ぶべきスタイルで2003年から2016年の14年間毎年開催。この間、のべ88劇団が参加。15劇団を優秀劇団に選出してきた。
2003年 [7劇団参加] 優秀劇団:劇団鹿殺し
2004年 [6劇団参加] 優秀劇団:満月動物園
2005年 [6劇団参加] 優秀劇団:隕石少年トースター
2006年 [6劇団参加] 優秀劇団:France_pan
2007年 [6劇団参加] 優秀劇団:突劇金魚
2008年 [5劇団参加] 優秀劇団:特攻舞台Baku-団
2009年 [8劇団参加] 優秀劇団:baghdad café
2010年 [6劇団参加] 優秀劇団:コトリ会議
2011年 [7劇団参加] 優秀劇団:May / Micro To Macro
2012年 [7劇団参加] 優秀劇団:劇団壱劇屋
2013年 [7劇団参加] 優秀劇団:匿名劇壇
2014年 [6劇団参加] 優秀劇団:がっかりアバター
2015年 [6劇団参加] 優秀劇団:無名劇団
2016年 [5劇団参加] 優秀劇団:遊劇舞台二月病
合計のべ88劇団参加 優秀劇団15劇団選出
※三者…優秀劇団、演劇祭を主催する應典院寺町倶楽部、劇場であるシアトリカル應典院の三者を意味します。